ファース工法でつくる住宅は、高性能・高機能な健康住宅

新築一戸建て・注文住宅ポータルサイト

2021.03.15

梅雨の時期到来!家の湿気対策

北海道や沖縄などを除く日本の大部分は、「温暖湿潤気候(温帯湿潤気候)」で、年間を通じて湿度の高い日が多い地域です。


気象庁のデータで 30 年間平均湿度によると、もっとも湿度が低い 1 月が58%に対し、梅雨の時期である 6 月は 78%、7 月は 80%にまであがります。


6 月は湿度も高く、気温も 5 月に比べて平均 4℃以上も上昇し、これが梅雨後半の 7 月になれば更に 3℃上昇します。

湿度は、気温が高くなればそれだけ空気が抱えられる水分量が増えるので、よりジメジメムシムシ感が強まります。

(東京では、1 月の※絶対湿度は 2.9g/kgに対し、6 月は 12.0g/kg、7月は 15.3g/kgと水分量が 4~5 倍になっています。)



そして、湿度+気温の上昇によって起こりやすくなるのが家のカビ、腐れ(腐食)です。また、害虫が多く発生する時期も梅雨なのです。

【※絶対湿度とは、1 ㎥(約1㎏)の空気中に含まれる水蒸気量】



◆湿気のたまりやすい場所と原因

台所や脱衣場などの水回りは当然ですが、押し入れ、下駄箱なども、その湿気がたまりやすい場所です。台所で特に湿気がこもるのはシンク下です。

また、同じ洗面台のシンク下も同じと言えます。直接湿気が出ないのに湿気のこもりやすい押し入れの場合は、布団や衣服が原因になります。

人間は一晩でコップ 1 杯分の汗をかくといわれています。 その水分を吸った布団を押し入れに入れることで、一気にカビが繁殖しやすくなるのです。


又、一日着用した衣服や靴もかなりの熱と湿気を抱えています。 それでなくても、空気中の水分が増えると衣類はそれを吸着するため、締め切った押し入れや下駄箱の中は湿気の温床になりがちです。 天然素材の衣服や靴はカビも生えやすく、虫が湧いたりもしてしまいます。


◆湿気をためないためには

ここでポイントになるのが、密閉空間です。

シンク下や押し入れ、靴箱などに共通していることは密閉空間であると言う事です。


まずは空気の通り道を作ることが重要になります。シンク下の場合は、こまめに扉を開閉し換気することで、カビの発生を防ぐことができます。 但し、隙間なくモノを詰め込むと、通気できなくなりカビ易くなります。


押し入れや下駄箱の場合も適度な空気の入れ替えが必要になります。

それに加えて衣服や靴は、直ぐに収納せずに、一度風を通す、あるいは室内の風通しの良いところで、熱気と湿気を抜いてから収納することが重要です。


布団の場合は、定期的に干すことが一番の対策となります。雨で外にモノを干せない日が続く場合は、布団乾燥機などを使用しましょう。 また布団は、直接押し入れにベタ置きするよりも、スノコを引いた上に収納することで空気の流れを確保することができます。


◆エアコンの除湿について

除湿グッズも最近では色々なものが発売されています。

安価なものから高価な電気製品までありますが、その中でも一番身近な除湿方法として、エアコンのドライモードを使用されていることが多いと思います。

エアコンのドライモードは、気温が低い場合は部屋が冷えすぎてしまうという弱点があります。この弱点を補ってくれるのが「再熱除湿」という方式です。

この方式では、部屋が冷えすぎてしまうことなく湿度だけを下げるので、ジメジメしているけど肌寒い日に使うと効果的です。 加熱した分の電力消費量が増える事は計算に入れておく必要があります。

これからの梅雨時期は、室内の湿気対策を行い、カビや害虫から家を守って爽やかに梅雨を乗り切ってください。